私の小型エンジンのコレクションはCox社のPee Wee .020で始まった

 私の小型エンジンのコレクションは、子供の頃にたまたま入手したCox社のPee Wee .020で始まった。
 Cox社はたくさんの小型エンジンを製造したので、国内外のオークシ
ョンを見ていても、私のコレクションを見ても、Cox社のエンジンが多いのも当然だろう。
Leroy M. Coxが設立したL.M.Cox Company(以下Cox社)のエンジンを私が初めて知った1950年代は、アメリカのコンテストで、Space BugやThermal Hopperが1/2A級の全種目で優勝を含む上位を独占していた。贅肉をとことん削り取ったような細身のデザインは、見るからに高性能を思わせた。
 このメーカーは第二次世界大戦中から、エンジン抜きのレース・カーを製造・販売して来たが、戦後、このレース・カーに自社製のエンジンを搭載しようと考えた。そこで、他社から主要部品を購入し、0.045cu.in.のエンジンを作った。その後、レース・カーの人気は衰退したが、模型飛行機用のエンジンは急激に需要が増えていることを知り、最初に開発したのが1952年に発売したThimble Drome Space Bug .049で、キャブレターも一体になったアルミ・ダイキャスト製の大きな燃料タンクが付いている。次いでリリースしたThermal Hopper .049は、Space Bug .049から燃料タンクを取り外したデザイン。
 感心するのは、当時市場に出ていた製品とはまったく違った、贅肉の無いデザインと、最初からコンテスト用の高性能を目指してデザインされたことだろう。

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Space Bug .049
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2ニードル・バルブ付Thermal Hopper .049
(長い間の行方不明から見つかったばかりの汚れた状態)
 

このどちらかのエンジンを欲しいと思っても、高校生の身分では難しい相談だったが、幸いにも、在米の知り合いに手紙を書いたら、なんと、Thermal Hopper .049を送ってくれた。それも、オプションで発売していたラジコン用の2ニードル・バルブ付だったので、とても嬉しかった。
 
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Thermal Hopper .049 ("Bird Cagw"付)

 その後入手したのが、"Bird Cage"とニックネームの付いたアルミ・ダイキャスト製のマウントが付いているモデル。これは、普通型のThermal Hopper .049を機体先端にマウントすると、エンジン後部に飛び出しているキャブレターのための穴を開けなければならないので、それを避けるために、1960年に発売された。

 その後、Space Bug .049も入手出来、子供のころの夢が叶った。
1955年にグロープラグ・ヘッドのネジ系を大きくしたThermal Hopper .049とSpace Bug .049のニュー・モデルが発売された。また、Space Bug .049の燃料タンクを赤黄青白の4色のデルリン製に変えた安価モデルがリリースされた。(一部に黒色もあり。)
なお、「すぐ飛ばせる(Ready to fly)」ように1953年に発売されたSpace Bug Jr..049もナイロン製燃料タンク付きで、さらにコストダウンが図られている。

 これら3台のエンジンを見ていると、当時のアメリカのコンテストの情景がまざまざと目に浮かんで来るように感じられる。
(終)
Sep. 20, 2019

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